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「紅白戦で戦術徹底 次節に集中」 他

■紅白戦で戦術徹底 次節に集中 [静岡新聞・要登録]

J1磐田は1日、紅白戦を行い、次節柏戦(3日)へ戦術の徹底を図った。アジア杯最終予選日本代表に選出されたFW前田とDF駒野がキレのある動きを見せた。

紅白戦1本目のFK。左サイドから駒野がけったボールを前田が頭で後ろへそらし、技ありのゴールを奪った。

エースは今季ここまで14ゴールで得点王。チームでただ1人、ナビスコ杯も含めて全試合フル出場を続けている。柳下監督は「フルでやってくれているのは、チームにとってプラス。今は相当いい状態」と評価する。本人は次節を見据え、「(代表のことは)何も考えてない。次は負けられない」と集中を高めている。

駒野は前節のFC東京戦もCKで2得点を演出した。代表選出には「走る量を増やし、毎試合、点に絡むプレーをしたい」と力を込めた。

■第28節 柏 vs 磐田プレビュー [J's GOAL]

ネルシーニョ新監督が柏の新監督に就任したのが、今年の7月のこと。かつてコリンチャンス(ブラジル)を全国選手権優勝、Jリーグ創成期のヴェルディ川崎(現・東京ヴェルディ)を常勝軍団に鍛え上げ、01年にはサンパウロ(ブラジル)をコパ・リベルタドーレス優勝に導いた名将だ。ネルシーニョに与えられたミッションはJ1残留と、チーム力の底上げだった。就任以来、敗戦は第20節(8月2日、●0−1ヴィッセル神戸@日立柏サッカー場)の1試合のみ。以後、2勝5分という安定した戦績を支えているのは、堅固な守備ブロックを形成する徹底したリトリートだ。ただし、「負けないサッカー」だけで目標を達成するには厳しい状況に追い込まれた。27節終了時点で降格圏内の16位。15位のモンテディオ山形との勝点差は3だが、得失点差で大きく後手を踏んでいる。J1残留のために現状打破の一策がいよいよ必要となってきた。
カギとなりそうなのが大津祐樹の起用位置だ。主にこれまで2列目を務めてきたが、前節の大分戦ではポストタイプのアンセウモ・ハモンと2トップを組んだ。持ち前のスピードとテクニックを期待されてのトップ起用だったが、相手最終ラインの駆け引きに意識が行き過ぎた感は否めず、ボールに触れる機会があまりに少なかった。負けなしのここ7試合で3得点。チームの救世主ともなり得る存在になるだけに、堅守からのカウンター発動時に、彼にどこでどうボールを集めるかが見どころになる。強化指定選手の田中順也との連係の良さは特筆事項。2人の距離感と配置は、今後の柏の順位変動における大きなキーファクターとなる。懸案は、CBのパク・ドンヒョクを出場停止で欠くことか。持ち前のフィジカルの強さを生かし柏のゴール前に堅陣を築いてきた選手だけに、この欠場がどう出るかだ。

一方の磐田は、攻撃陣が好調をキープしている。なかなか白星が先行しない状況ではあるが、無得点で終わったリーグ戦は第14節(6月20日、●0−1鹿島アントラーズ@県立カシマサッカースタジアム)が最後。前節のFC東京戦では、残り10分間で2ゴールを許し逆転負けを喫したが、目下得点王をひた走る前田遼一と、イ・グノのゴールはいずれもCKを起点としたものだった。両チーム様子をうかがう展開が続き、オープンプレーからの活路を見いだせなかった状況下。両選手は巧みなポジショニングから、セットプレーでFC東京のディフェンス陣を完全にボールウォッチャーにし、2得点を挙げている。
2人の相関関係はかつての黄金時代の2トップ、高原直泰、中山雅史の連動性をも想起させる。クロスに対して必ず交差して入る、一方が引けば一方がライン際ギリギリでの駆け引きを続ける。互いをときにダミーとして使い、自らがダミーとなることも決して厭わない。言葉の壁を越えた信頼関係が萌芽しつつある。

柏はまず、絶対に負けられないという覚悟で堅陣を築くだろう。そして、百戦錬磨のネルシーニョが棋板上の「穴熊囲い」にいつまでも頼るはずがない。いわゆる「守勢」、「死に体」に見せておいての刹那のカウンターは、たった一発でチーム自体を別人のように生き返らせることがある。知将ネルシーニョは、J1残留のためのカウンターパンチをこの試合で繰り出すべく、策を講じているはずだ。
対する磐田はチームとして前田、イ・グノをどう使い、柏のブロックをどう打ち砕きにかかるのか。そして、どう両者の長所と特徴を引き出すのか。果たして現時点での「09シーズンJ最強2トップ」は、かつての黄金2トップ「高原・中山」を凌駕していく可能性はあるのか。
順位表からは推し測れない興味深い戦いになりそうだ。

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